「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」が第5回総会を開催

「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」(関生支援東京の会)の第5回総会が都内で開催された(写真)。

主催者あいさつに立った山口弘宣代表(JAM日本機械工業労働組合委員長)は「今日の総会をもって関生支援の闘いをワンランク上げる。関生支部を支援するということは日本の労働運動を再生していくことだ」と訴えた。また、「米日政府がやろうとしている中国侵略戦争に連合では闘えない。労働組合が筋を通せば国家権力や資本とぶつからざるを得ないが、労働者は必ず立ち上がる。11・3全国労働者総決起集会(日比谷野音)に昨年を倍する6000人の労働者の隊列を登場させよう。6・9反戦デモ(主催:改憲・戦争阻止!大行進、芝公園23号地)に3000人の結集を勝ち取ろう。そうすれば社会は変えられる」と訴えた。

動労千葉から中村仁副委員長が連帯のあいさつを行った。中村さんは、港合同昌一金属支部の仲間と沖縄で反戦デモを闘ってきたことを報告し、関生弾圧と港合同昌一金属支部への労組破壊攻撃を自らの事として考え、勝利までともに闘うことを訴えた。また、JRが進めてきた「労組なき社会」化がさらに一歩進んで、これまで事業所単位で決めていた労使協定や就業規則を本社一括で設定できるようにし、事業所ごとの職場代表を解体しようとする攻撃(労組解体)が始まろうとしていると訴え、「大きな闘いにしていかなければならない」と呼びかけた。

関西生コン支部からは武谷新吾副委員長が参加された。武谷さんは「昨年の和歌山事件逆転無罪から反転攻勢にうって出ている。残りの裁判すべてで無罪判決を勝ち取りたい」と引き続きの支援を訴えた。また、関西をはじめとした全国労組交流センターの闘いで、港合同昌一金属支部への労組役員選別解雇・労組破壊攻撃を押し返していると訴え、さらなる闘いを呼びかけた。さらに、「最大の関生支援は皆さんの現場でストライキをやることだ」と言い、「東京の皆さんがストライキをガンガンやってくれている。この闘いを継続すれば11月集会6000人は夢ではない。そういう情勢にある」と訴えて11・3集会の組織化に全力をかけようと呼びかけた。

関生支部刑事弾圧弁護団の中井雅人弁護士から「名誉毀損訴訟から見る関生弾圧」と題する特別講演を行っていただいた(写真)。中井弁護士は、YouTubeなどを通して関生支部を「反社会的組織」として宣伝することの波及力・影響力の大きさを訴え、「内容が事実かどうかは問題ではなく、『反社会的組織』のイメージを流布し、関生支部を弱体化させることが目的だ」と怒りを込めて弾劾した。さらに我々の側が「敵に負けない発信を」続けることが大事であると呼びかけた。

関生支援東京の会・吉本伸幸事務局長(東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会分会長)が1年間の経過報告を行い、関生支部の闘いを映像化したドキュメンタリー映画『ここから』の東京各地での開催、4月7日の新宿デモ(150人参加)など闘いが前進していることを報告した。さらに、自らの闘いとして、4月に会社が「8月6日をもって契約終了」の「3ヶ月雇用通知書」を出してきたこと(65歳解雇)を怒りをもって弾劾し、「鈴コン分会にかけられた65歳での解雇攻撃は、関生支部、港合同、動労千葉にかけられた国家ぐるみの闘う労組つぶし」だと訴え、5・1スト、5・29ストを闘い抜いた地平を「組合の組織拡大へ、東京生コン労組の組織化へと必ずや結実させる」と決意を語った。

現場からの発言は、昨年秋以降ストライキに立ち上がっている、JAM日本機械工業労組、多摩連帯ユニオン根岸病院分会、一陽会労働組合の仲間が発言。日本機械工業労組は、職場での『ここから』上映会で労組の団結が強化されたことを報告し、根岸病院分会、一陽会労組の仲間は、医療・介護現場への「生産性向上」の導入に反対して闘うことと岸田政権の戦争国家づくりに反対することをひとつの課題としてストライキを打ち抜いたことを力強く報告した。また、発言の最後に、藤田正人弁護士が8・6広島暴処法弾圧の5人の仲間の無罪奪還を訴えた。

金元重さん(元千葉商科大学教授)が集会のまとめを行った。金さんは、東京新聞やMBSテレビなどメディアが関生事件を取り上げ始めたことを闘いの前進として報告したうえで、「まだまだ敵の情報の方が多い。中井弁護士が訴えた『敵に負けない発信』をこれからさらに強化することが核心だ」と強調した。

参加者は、団結がんばろうの後、力強く都心デモを闘い抜いた。