広島市・松井市長は 8月6日平和公園 集会禁止を撤回しろ!

5月7日、広島市は今年の8月6日の原爆の日に平和公園を鉄柵で囲い、手荷物検査などを行って立ち入りを規制し、プラカードなどの持ち込みを禁止する「入場規制」を明らかにしました。
これは、岸田政権が進める戦争政策と一体の反戦反核運動弾圧です。毎年8月6日に原爆ドーム前で様々な団体が行ってきた反戦反核集会を全面禁止する攻撃であり、同時に、岸田首相、米国およびイスラエル代表の式典参加に対する怒りの声を圧殺しようとする暴挙です。断じて許すことはできません。
昨年8月6日の原爆ドーム前集会に参加した5名の仲間の不当逮捕(8・6弾圧)が、8月6日の反戦反核集会の全面禁止のための「見せしめ」的な政治弾圧であったことがますますはっきりしました。
8月6日に原爆ドーム前で反戦反核の声を上げたら、核武装や改憲を主張する右翼が襲いかかってくる、右翼と対峙して集会を守ろうとすると逮捕・投獄される、そしてそれを理由に集会が全面禁止される。戦前の官憲による集会弾圧と何が違うというのでしょうか!
私たちは広島市に対して決定の撤回を求めるとともに、全世界の戦争反対の闘い、パレスチナ解放の闘いと連帯し、パレスチナ虐殺をやめさせ、ウクライナ戦争をやめさせ、中国侵略戦争を
阻止するために、記念式典の岸田首相、米国代表、イスラエル代表の出席に抗議する8月6日朝の集会とデモを絶対にやり抜きます。
戦争反対、核廃絶、平和を願うすべての皆さん、ともに広島市の「8・6平和公園集会禁止」決定に怒りの声を上げましょう!

戦争に突き進む岸田政権の「反戦反核の8・6つぶし」

今回の広島市の決定は、広島の反戦反核の思いと、戦後連綿と続く反戦反核運動をたたきつぶそうとする岸田政権と広島市当局が一体となった「ヒロシマつぶし」の攻撃です。
4月10日の日米首脳会談では「3年間を経て日米同盟は前例のない高みに達した」と宣言。この3年間日米政府は中国への侵略戦争ー世界戦争を準備してきたのです。
岸田首相は翌11日の米議会演説で、アメリカと「肩を組んで」中国に対する戦争を行うことを宣言。そのために自衛隊と米軍の司令部機能の統合や沖縄・南西諸島の軍事要塞化、日本列島ミサイル配備などを決めました。
このように戦争の具体的準備を進めていますが、国民の大半は戦争反対です。岸田政権はこうした状況に対し、ヒロシマ・ナガサキや沖縄の反戦反核反基地の運動をたたきつぶそうとしています。
昨年5月のG7ヒロシマサミットはまさにこうした目的で開催されたものでした。2万4000人の機動隊で広島を戒厳令下に置き、核抑止力を肯定する「広島ビジョン」を発表し、ゼレンスキー大統領を招いてF16戦闘機供与を決めました。しかし、サミットに対しては連日の抗議デモがたたきつけられ「サミットでヒロシマ圧殺」の策動は破産し、逆に広島ビジョンと岸田政権に対する怒りの声が高まりました。
8・6弾圧はこのようにどのような圧力に対しても屈することなく怒りの声を上げ続けるヒロシマの反戦反核の運動をたたきつぶそうとする攻撃です。今回の立ち入り規制=集会禁圧は一連の「ヒロシマつぶし」の攻撃の一環であり、ついに広島市当局が集会の禁圧に乗り出したと言う点で画歴史的な反動的決定です。

逮捕恐れず闘うアメリカの学生たちのように

パレスチナ連帯・虐殺やめろの闘いが全世界で爆発しています。アメリカ全土で大学生が警察による逮捕・弾圧にも屈せず闘い抜いています。
松井市長の「ロシアは招待しないが、イスラエルは招待する」という決定は日米同盟を軸とした世界戦争を推進する立場に立っているものであり断じて許されません。
世界中で巻き起こるパレスチナ連帯・戦争反対の闘いと連帯し、広島から今こそ戦争反対の声を上げる時です。

8・6ヒロシマ大行動実行委員会(5月9日発行)

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